京都で学ぼうと思ったきっかけは
中国の大学に通っていた5年前に初めて家族旅行で京都に来て、嵐山の割烹料理店で本格的な日本料理を食べました。日本料理は使用する調味料も少なく、「味が薄くてまずいだろう」と勝手にイメージしていたのですが、いざ口にすると、出汁を使って素材本来のおいしさが引き出されていることに驚きました。もともと食べることが好きでしたが、この出会いによって日本料理の本場、京都で料理を学びたいと思いました。
京都の学生生活はどうですか
最初は先生やクラスメイトが何を言っているかわからないこともありました。まず料理の専門用語を暗記して、聞き取りや会話の練習をし、今ではほとんど理解できるようになり、友達もできました。京都には飲食店が多いので、友達と一緒に安くておいしいお店を見つけるのが一番の楽しみです。また、調理実習の授業は特に楽しいです。なかでも揚げ物が好物なので、天ぷらの実習はワクワクしますが、油の温度、天ぷら衣の厚さ、揚げる時間など、どれかひとつでも失敗したらおいしくなくなります。つくった天ぷらを食べて「おいしい」と思えた時はとても幸せです。
将来の目標は
卒業後はまず日本料理店で経験を積みたいと思っています。そこで調理技術や日本語、接客能力を向上させ、いつか自分の日本料理店を持つのが夢です。オープンなカウンターでお客さんと話をしながら料理をつくる、割烹のスタイルに憧れています。世界中から観光客が集まる京都で、語学力を生かしてさまざまな国のお客さんをもてなし、おいしい料理で認めていただくのが目標です。
京都で得たもの
『ふぐ処理師免許』の資格。自分の好きなことで資格を取ったのはこれが初めてです。努力すれば結果が出せる証明にもなりました。